[レポート] Amazon Pay技術入門〜Amazon Payを使ったスキル開発にあたって〜 #AlexaDevSumi

[レポート] Amazon Pay技術入門〜Amazon Payを使ったスキル開発にあたって〜 #AlexaDevSumi

2018年12月14,15日に開催されたAlexa Dev Summit 2018のセッション、「Amazon Pay技術入門〜Amazon Payを使ったスキル開発にあたって〜」のレポートです。
Clock Icon2018.12.17

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はじめに

本ブログは、2018年12月14,15日に開催されたAlexa Dev Summit 2018のセッション、
「Amazon Pay技術入門〜Amazon Payを使ったスキル開発にあたって〜」のレポートです。

概要

Day1「Alexaスキルでのマネタイズ」で紹介したAmazon Payでのスキル開発の前提となる、Amazon Payの全体像・コンセプト及び技術仕様について解説します。 ※Amazon Payとは、Amazonアカウントに登録しているお支払い情報や配送先を利用してスピーディにお買い物ができるサービスです。日本では2015年5月11日にサービス開始後、ECサイトや寄付サイト等の数千サイトで導入実績があります。

レポート

  • アマゾンジャパン合同会社 Amazon Pay事業本部 インテグレーションマネージャー 吉村 周造さん
    • 今年、Amazon Payで購入したもの:電気圧力鍋やシャンプー、和風だしなど
  • 様々なデバイス・チャネルでAmazon Payを提供
    • PC,モバイル
    • Alexa
    • 実店舗
    • Books(US)
    • Amazon Go(US)
  • Alexa向けAmazon Pay
    • 対応スキルが増加中
    • 技術仕様を公開中
    • 日本赤十字社スキルのデモ
  • Amazon Payの使命とメリット
    • eコマースで購入を控えた理由
    • 購入プロセス・決済手段に関する課題が多い
    • ユーザーは(そこまで)我慢強くない!!
      • 「簡単に」「速く」「安全に」お買い物がしたい
    • Amazon以外のECサイトでも便利なお買い物体験を
  • Amazon Payとは
    • Amazonサイト以外でもAmazonアカウントを使って簡単・安全にお買い物ができるID決済サービス
  • Amazon Payのメリット
    • 購入者
      • 利便性(Amazonの登録情報をそのまま利用できる)
      • スピード
      • 安心感
    • 販売事業者
      • 新規顧客獲得
      • コンバージョンの改善(購入プロセスを短縮できる)
      • 不正取引対策
  • Amazon Pay事例
    • ふるさとチョイス(ふるさと納税)
  • Amazon Payの導入費用
    • 初期費用: 0円
    • 月額費用・トランザクション費用: 0円
    • 手数料
      • 4.0%(物理商品・サービス)
      • 4.5%(デジタルコンテンツ)
  • Amazon Payの申し込み
    • Amazon Pay公式HPから申し込み
    • 今は法人のみが対象(審査が必要)
    • 個人でAlexaスキルのデモ開発用のためなどに申請することは可能
      • 企業名などに「Alexa開発用」などと入れることが条件
  • オンライン決済
    • 主な決済手段: クレジットカードや代金引換、銀行振込等
    • Amazon pay -> Amazonに登録しているクレジットカード情報のみならず、アドレス帳も使えるので便利
  • クレジットカード決済:オーソリとは
    • オーソリ(Authorization)とは、信用確認してカード利用枠を押さえること。仮売上、与信とも言う
    • 事業者 -> カード会社にオーソリを実行
    • カード会社 -> オーソリ結果を返す
  • PCI DSS/クレジットカード情報の非保持化
    • クレジットカード情報が漏洩すると、不正利用されるおそれ
    • 「PCI DSS準拠」「クレジットカード情報の非保持化」の準拠が求められている
  • 開発者向け情報ページ
    • 技術仕様(インテグレーションガイド、APIリファレンス)を公開中
    • 開発効率化のためのSDKや開発補助ツールを提供
    • 利用方法ごとに用意されたガイドにそって実装する
  • ワンタイムペイメントとは
    • 都度決済機能。物販ECサイトで多く利用
    • 実装の流れ
  • Amazon Payで取得できる項目
    • Amazonログイン後に取得可能
      • (ユニークな)ユーザーID
      • 名前
      • Eメールアドレス
      • 郵便番号
    • アドレス帳から取得可能
      • 名前
      • 国コード
      • 都道府県
      • 住所1
      • 住所2
      • 住所3
      • 電話番号
      • 郵便番号
    • 特に(ユニークな)ユーザーIDに注目
      • EC会員情報と紐付ければ、AmazonアカウントでECサイトにログインできたり、管理が容易となる
  • ワンタイムペイメント よくある質問
    • Q: Amazon Payの決済テストはできますか?
      • A: 可能。SandBox機能があり、テストユーザーやテストカードを利用できる
    • Q: 予約商品や取寄商品にも対応できますか?
      • A: 可能。オーソリの有効期限は30日だが、再度オーソリ取得することで売上請求処理ができる
    • Q: モバイルアプリにも対応していますか?
      • A: 可能。モバイルアプリ用SDKも用意している
  • Auto Payとは
    • 購入者側が選択したクレジットカードを今後も支払うことに同意(Billing Agreement)してもらうことで、事業者側が自由にタイミングや金額を設定して請求が可能になる機能
      • 主に定期便、サブスクリプション、ワンクリック購入で利用
    • 定期便(初回割引あり)
    • サブスクリプション
    • ワンクリック購入
  • Auto Pay よくある質問
    • Q: Billing Agreementは何ですか?
      • A: 今後の支払いにAmazon Payを利用する同意の締結。初めに生成することが必要で、無期限で利用できる
    • Q: 継続課金するサイクルは固定ですか?
      • A: No. 課金したいタイミングでAPIコールすればよい。サブスクリプション一時休会などにも対応可能
    • Q: 継続課金する金額は固定ですか?
      • A: No. 課金したい金額をセットしてAPIコールすればよい。定期便の初回割引などにも対応可能
  • Alexaスキル向けAmazon Pay
  • 支払いDeclineと処理エラー
    • Charge APIでオーソリが成功しなかった場合、失敗したことをユーザーに伝えて実際に注文はしない
      • オーソリが成功するとは限らない
    • 大事な内容。スキル認定されるためにはこちらをしっかり実装すること
  • スキル事例
    • 寄付の事例
    • ECサイトの事例
  • Alexaスキル向けAmazon Pay よくある質問
    • Q: Alexaで審査がありますが、Amazon Payでも申込み時に審査するのですか?
      • A: 両方で審査する必要がある。審査のタイミングや趣旨が異なる
    • Q: Alexaで決済手段はAmazon Payのみですか?
      • A: スキル内課金もある(現在はアメリカ配信のスキルのみ利用可能)
    • Q: キャンセル・返金もスキル内で実現しなければならないですか?
      • A: No. ただし電話サポートなど何らかの対応で必ずキャンセル・返金方法をユーザーへ提供する必要がある

おわりに

前日に行われた「Alexaスキルでのマネタイズ」に引き続き、 Amazon Payに関する概要や実際にスキルへの適用方法に関するセッションでした!
クレジットカードのオーソリに関する説明など、普段あまり馴染みの無い内容を知ることができ、Amazon Payだけでなく決済についても非常に勉強になる内容でした。

また、弊社Mr.MoがAmazon Payのハンズオンのレポートを書いていますので、よろしければそちらも参照ください!
[レポート] Alexaスキルで Amazon Payを導入してみように参加してきました #AlexaDevSumi

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